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ゆきのかみさま

「どうしてゆきはふるの?」
子供こどもいかけに、ママはやさしく、こうこたえました。
あなたのおばあちゃんが、むかしってたわ
「むかしむかしのおはなしです。そらうえ神様かみさま世界せかいに、それはそれはやさしいゆき神様かみさまがおりました・・・」

その神様かみさまは、からだうごかすとゆきいちり出すので、いつもは、太陽たいよう神様かみさまやいろんな季節きせつ神様かみさまからうごかないように、見張みはられていました。

身動みうごききできないゆきの神様のたのしみは、そらからした世界せかい様子ようすをみることでした。
した世界せかいの、たのしそうなひとたちや動物どうぶつたちの姿すがたをみると、ゆき神様かみさまはとてもうれしくなったのです。

あるのことです。いつものように、した世界せかいていたら、いえでひとりぼっちのどもが、さみしそうにしているのがえました。
「どうしたの?」
ゆき神様かみさまはそのにききました。すると、そのはこうこたえました。
「パパもママもお仕事しごとがいそがしくなっちゃったの」

「どうして?そんなに、お仕事しごとがいそがしいの?」
ゆき神様かみさまがきくと、そのきながら、こういったのです
王様おうさまが、税金ぜいきんっておかねをたくさんあつめるから、大人おとなはいっぱい仕事しごとしなくちゃいけなくなって・・・」
なんということでしょう。

たしかに、まちくらいところには、そのとおなじように、ひとりぼっちでいえにいるがいるようです。いままで、くらいところをよくみていなかった、ゆき神様かみさまは、注意深ちゅういぶかく、くらいところもみるようにしました。
よくよくみると、そういうひとりぼっちのどもたちは、じょじょにえているようです。ゆき神様かみさまは、ほか神様かみさま相談そうだんしました。

太陽たいよう神様かみさまはいいました。
「わたしたちが、ひとびとの世界せかいに、直接ちょくせつはたらきかけることはできない」
かぜ神様かみさまはいいました。
「にんげんの問題もんだいは、にんげんがかんがえないとダメなのだ」
でも、ゆき神様かみさまは、さみしそうなどもたちのことがになってしかたありません。

「そんなの可哀想かわいそうです!」
ゆき神様かみさまはいきおいよく手をひろげました。すると、ゆき神様かみさまうでからゆきがふきだしたのです。
すると、ひとびとの世界せかいでは、ゆき馬車ばしゃうごかなくなり、まちゆきでうまりました。

大人おとなたちはいました。「ゆきってきたならしかたない。今日きょうは、仕事しごとにならないや」
そうして、どもたちがいえに、おとなたちはかえっていきました。くらかったいえにはあたたかいあかりがともりました。

いままで、ゆき神様かみさま見張みはっていた神様かみさまたちは、にんげんたちの世界せかい様子ようすをみて、いいました。
「たまには、仕事しごとをしないがあってもいいもんだ。わたしたちもたまにはやすまないとな」
そういって、おおきなこえでわらいました。

こうして、たまに、ゆき神様かみさまは、自由じゆううごいてもいいをもらえるようになりました。ゆきのために、電車でんしゃくるまうごかなくなったりするし、そとさむいけど、ゆきいえのなかは、とてもあたたかくなります。
ゆき神様かみさまは、あたたかくその様子ようすをみまもっていたのでした

おしまい。